フランス留学体験談

マンツーマンの時期もあり、期待を上回る充実度 立花幸樹様

IS エクス=アン=プロヴァンス

エクサン・プロヴァンス

私立語学学校


IS エクサンプロヴァンス校で受講した感想

エクス中心部から少し歩いた大きな公園脇にあり、緑に囲まれた雰囲気ある古い建物のこじんまりした学校。10数人の教師・スタッフは1人を除き女性。
スウェーデンの方が始めた影響か生徒は北欧が多く、次いでドイツ、スイス。アジア勢はインドネシアからの女性と私のみ。
職種は定年退職した女性や大学教授、ホテル経営者、仕事で赴任した方やその家族らと様々で、年齢は定年後の方も多く、落ち着いた雰囲気。
他に、若い高校生風のグループもいたが学校の研修のような形で数週間きているらしく彼らだけの授業が行われていた。
私は11月末から1ヶ月の受講だったためか、試験の結果配属されたB1レベルでは最初の1週間こそマックスの10人だったものの、12月に入った2週目はスイス人と2人、3、4週はたまたまだが1人だけのマンツーマンだった。

授業は午前中の90分2枠。
聴き取りはRF1というラジオフランスの国際向けニュースやドキュメンタリー番組、文法は接続法や未来形、接続詞など、そして大きなテーマを自分で決めて10分ほどみんなに解説し質疑をするプレゼン訓練。
ざっといえば、通常の速さのフランス語を聞いて大意を掴み、自分で文脈を構築して考えを表現することに重点が置かれた。
苦労したのは、ニュースでは、長年知識をアップデートしていないこともあり、欧州の人ならある程度の蓄積がある中東やマグレブ地域、EUなどのニュースが分からないこと。
フランス全土で展開中のストの話ならまだしも、アラブでのキリスト教徒迫害とか、知識ゼロゆえにすっかりできない子に甘んじる場面が多かった。
また、文法には随時、紙面での議論の読解や会話演習があるが、例えば、日本でもよくある芸人が無人島で暮らすようなバラエティ番組をテレ・レアリテというそうなのだが、知識人が賛否を論じたものを読み、議論する。私は賛成でその理由はこうでと論理展開をする訓練なのだが、欧州人がグイグイ喋っていくのを尻目に、日頃の非論理的思考の報いでこれがうまくできず、なぜ?と聞かれて詰まってしまいがちであった。
発表は都合5、6回やったが、日本の政治のホットな話題を取り上げてみんなに説明せよ、日本について知るための6つのクイズを文化、歴史、政治、経済などから取り上げて作り、みんなに提示し解説せよ、など。まず日本語サイトで調べて、そこからフランス語で表現する準備に毎回5、6時間かかった。当日は教壇でミニ講義であるが、いろんな質問も広がり、面白かった。他の生徒のテーマも、希少動物を守る、ネットニュースの問題点、ヨーロッパのエネルギー事情、と幅広かった。

3、4週目の1人だけの授業は、発音の不正確なクセ(uとかkとか)を随時修正してくれたり、なかなか使いこなせないdeや定冠詞をいちいち直してもらったり、日頃の出来事を話すのにも、より自然な表現を教えてくれたり。
教師は基本2人で1クラスを回す方針なので、相当にカスタマイズしてくれて、どうも数字表現が苦手とわかると次の回でそういう教材を用意してくれるようなことも多かった。
とにかくよく喋らされるので相当疲弊はしたが、文章のイントネーションの作り方のコツや、早く喋ることよりゆっくり正確に喋ること、など目から鱗の指導も多く、期待をだいぶ上回る充実度だった。

最初の2週間は午後に文化や習慣ネタなどのトークの授業をとった。
これはドイツ人2名と計3人だったが、夕食前のご近所などのお付き合い会合=アペリティフ(アペロ)の習慣、チーズの種類や美味しさの表現、フランス社会の規範など、フランスとドイツが設立した文化中心のテレビ局の番組を教材にしていたためテーマが興味深くかつ分かりやすく、演習も3名でちょうどよく和気藹々で、午前中のみっちり濃い授業のあと、リラックスして臨むことができた。

大都市でなく、かつ小規模なゆえか、スタッフは全員非常に親しみやすく、教師陣も丁寧かつにこやかで、ストレスを感じることはなかった。
2週に一度、お昼の時間にテラスでアペロがあって、キール片手に普段一緒にならない方ともお話できる機会もあった。留学先としては理想的だった。

 

エクサンプロヴァンス(都市)の印象

人口15万人の小都市。マルセイユ空港から小一時間。中心部の大きな通りとその周辺にお店が集中し、週3回3、4箇所でマルシェがあり、ちょっとはずれにカテドラルがあり、ギャラリーなどが点在し、車で10分も行けば田園地帯、サント=ヴィクトワール山の麓という、良き田舎町。
大通りは11月下旬からクリスマス屋台が並び、土曜などは家族連れで大賑わいだった。
街全体がのんびりした雰囲気で、無論、過信は禁物だが、ことエクスにおいては、過去滞在したことがあるパリやマルセイユとは全く違って、街を歩いていて神経を尖らせるような局面は一度もなかった。
学校を決めるにあたり、南仏のいくつかの都市を候補にしたが、自分も年配なので落ち着いた場所を、と希望を伝えて勧められたところだった。
的確なアドバイスをいただいたと思う。

また、これはむしろフランス人の国民性で他の都市でもそうなのだろうが、誰もが本当に好きなように振舞っていて、人のこともまたいい意味で一切構わないと思われ、暮らし始めて数日後にふと、自分に肩凝りや気疲れが何もないことに気づいた。
なぜ、と考えて、日本にいると社会には無意識にも人に迷惑をかけないとか「しなければならない、してはいけない」というような規範や、無言の同調圧力が常にあるんだと実感させられた。それらから開放されたゆえか、学校でも街歩きでもスーパーでもお店でも、後述するホームステイ先でも、自由で全くストレスがなくゆっくり呼吸できる日々であった。

ホームステイ滞在の印象

神経質な性分で他人、特に未知の方と暮らすことには抵抗があり、当初はホテル優先だったが、やはり目的がフランス語の上達であるので、バストイレ含め独立的空間があること、通学至便なこと、リタイア組のような同世代のご夫妻だけのような落ち着いたご家庭であること、などの条件が合えばホームステイも考える、という希望を伝えていた。
これに対して100%満たすご家庭を見つけてくださったので、これもご縁と思い、思い切って決断した。これが大正解だった。

その通り、60歳を少し過ぎた夫妻。学校徒歩5分のレジデンス。
彼らの居住空間の奥に独立した部屋が2部屋とシャワートイレがある。
朝食は毎朝8時。ダイニングにシリアルやパンやジャムなどが並べてあり、皆が好きなように簡単にいただく。
夕食は午後8時からいつも手料理と食後のワイン&チーズの時間をゆっくり過ごし、今日あったこと、なぜフランスが好きなのか、日本の政治状況は、フランスが抱える問題、音楽や互いの家族ことなどなど、楽しくおしゃべりに興じた。

外交的なご夫妻で、現代美術が好きと聞けば、隣のレジデンスに住むアート収集家の友人宅のアペリティフに連れて行ってくれたり、街での個展開催で親友の画家が1週間ほど一緒に滞在しその方のパーティーに連れて行ってくれたり、はたまた、夫人が習っている中東のダラブッカという打楽器のレッスンに連れて行ってくれたりと、いわば課外授業が盛りだくさんであった。

この夫妻とその友人を通して、日々の暮らしや習慣、日常表現、考え方、社会の捉え方などはもちろんだが、人や社会との接し方における精神性、例えばオープンマインド(l’esprit ouvert)がどういうものかなどを学んだし、政治や連帯がいつもそばにある国民性を学んだし、背中を押してくれてブラブラカーというマイカーの同乗システムを利用して他の都市に出かけると行った冒険も楽しんだ。
今回の留学で得た経験値全体としては、このホームステイは学校の授業と半々の比重と言えるほど意義が深いものとなった。

 

シュマン・アッシュをご利用いただいた感想

定年前の有休消化を学生時代に遊び呆けてできなかったフランス留学に充てようと思い立ってから、東京でいくつかのエージェントに照会したり足を運んだりして、その上でシュマンアッシュさんを選んだ。
最大の理由は、自分のニーズにぴったりのオプションがあったため。

他のエージェントは、総じて若い方の中長期の初留学を前提としたプランで、そのため学校や滞在先に関する情報提供やケア、保険、特に何かあった時の支援などを充実させるため、どうしても相当価格に上乗せすることになる。
これに対し、私のニーズは、わずか1ヶ月に限られ、自分の希望もあらかじめ絞り込み、候補となる学校はほぼ全てHPで授業やコース、滞在先の料金に至るまで情報開示しているので、内容は分かる、しかし、学校と直接交渉するだけの能力はない(前述のようにかくかくしかじかの条件合えばホームステイだけどないならホテル、とかの交渉)、お金絡みのやりとりなど正確さを求められることには不安、という現状であった。

シュマンアッシュさんは、そのようなミニマムアレンジにも合わせたプランがあり、価格も至って理にかなっており、さらにスタッフの方々は在仏なのでフランスの習慣や現状に精通しておられる、ということで、一度連絡をとって返信いただいた時点で即決した。
その結果が上記のような理想的学校であり、背中を押されたホームステイの充実度である。
なお、上記に省いたが、3、4週目の午後の文化や習慣の授業に変動が生じたが、その際も料金等につき速やかに学校側とメールでやりとりし、一部返金などの話をして速攻でまとめていただいた。
現地での変動にも即応していただけたということであり、信頼性が高い。


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