今日、TF1(フランスの放送局、現在は民営ですが、以前は国営だったため、今でもフランスのメイン局)で Intouchables がテレビ映画として流れていました。
日本語では、「最強のふたり」というタイトルだったようですね。
あ、2011年の映画です。
日本語ヴァージョン見たことないのですが、ここどう訳したんだろ? というセリフが多いので、機会があったら見てみたいと思います。
私自身は見るの3回目‥かな。
日本でもとても興行が良かったようですが(いや、よく知りませんが。そんなハナシを聞いたことがあるような)フランス人もこの映画好きという人多い気がします。
で、今回の記事のタイトル。
Pas de bras, pas de chocolat
bras = 腕
chocolat = チョコレート
直訳すれば、腕がなければ、チョコもない
これが映画の序盤、体の不自由な(腕も動かせない)ムッシューに対するセリフ!
自分が食べてるチョコを食べたがるお金持ちのムッシューに対して言放つんですね~。(爆笑しながら)
このセリフは、この映画の特徴的なセリフでもあります。
私は日本語訳を見てないのですが、ここ、どう訳されたんだろ?
というのも、これはかなりなブラックジョークですが、いわゆる言葉遊び的な意味もあって、直訳ではその面白さは伝わらないだろうし。
チョコ食べだければ、腕動かせ!
つまり働かざるもの、食うべからず!
あ、ムッシューは体は不自由だけどお金に不自由していないので、当然働いていませんからね‥。
まぁ、そういう皮肉にも取れるわけです。
ここで私たちフランス語学習者が勉強するべきは、このセリフそのものではなく。
(いや、このジョーク使うのは、熟練してから、よく空気を読んでいいましょう。いや、使う機会はないか‥)
Pas de ~~~ Pas de ~~~
という言い回しは、結構よく使われます。
もちろん、ここは自分で当てはめて作っていいわけです。
わたしなら‥
Pas de regime, pas de noel とか?
(regime はダイエット、noel はクリスマス。フランスのクリスマスシーズンは非常に危険で誘惑に満ちているため。それこそchocolats どころではありません!!)
ちょっと面白おかしく話したい時に使える言い回しではあります。
この映画はデリケートなテーマが混じって、セリフもいかにも今のフランスらしく。
小さなエピソード、小さなコミュニケーションの積み重ねが面白くて効果的です。
大きなエピソードがあってそれがすべてを解決するという風にならないで。
ちっちゃく、ちょっとずつ、図々しく、面白く。
以外とコレ、フランス人とのコミュニケーションのキモだったりする気がします。
さて、そんなこんなであと2週間でクリスマス!
ダイエットなくして、クリスマスなし!です(>_<)